30) 神さまを産んだ娘

かみさまのんだむすめ

むかしおさなくしてりょうしんくしたむすめがいました。しんせきいえめんどうてもらっていましたが、じゅういちさいになるとよそのいえほうこうされました。そして、まいにちあめかぜもまきりにかされました。やまなかにはおおきなデイゴのがあり、そのもとにウロ(くうどう)があり、ときどきそこでやすんだりしました。あるつかれてしまってそこでうとうとしていました。なにかにさわられたようながしてましました。なぜかそのから、むすめのおなかふくらんでいきました。

ほうこうさきぬしは「だとおもっていたらなんうことだ、だれかんけいしたのだ」とめました。「わたしだれともかんけいしていません」とってもだれしんじてくれません。むすめはとうとういえされ、やまなかはいりいつものウロのところていました。するときゅうにおなかいたし、そしてじゅうたまごみました。むすめほうれ、たまごくさむらにかくしてむらもどりました。

それからほどって、たまごのことがになり、かくしたところへてみると、そこにたまごからかえったどもたちがブジュブジュとあそんでいました。むすめはこのたちをいったいどうすればいのだろうとうろうろしていると、かみ使つかいがあらわれていました。「このたちはあなたのどもではない、てんかみからさずかったどもたちなので、そのようにおもいなさい。そして、どもたちにはしまじゅうほうまもらせ、あなたはてんのぼってそのたちのすえまもりなさい」とってえました。

それから、むすめてんのぼり、どもたちはじゅうほうかみさまとなって、しままもっているということです。

しゃすなかわヤマ=ぐすく

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