13) 婆、いるか

ばば、いるか』

これはおきなわはなしなんだが、むかしね、なかいおじいさんとおばあさんがらしていました。ある、もうそろそろとしだし、さききがからないのでたりそうだんしました。

んでもわかれるのはつらいから、さきんだほうを、いえウプフツガミなかれていていっしょせいかつしようね」と、おじいさんがていあんしました。

しばらくして、おじいさんがさきんでしまったので、おばあさんはていねいにカメにれていままでどおり、あさにはおちゃれてあげるし、よるにはおさけして「さぁ、おあがりなさい」とってすすめながら、おじいさんにはなしかけました。

そこへあるとき、マースしおりがやってきました。おばあさんは、「ちょっと、おにいさん、マースひとマスおくれ」といました。ところが、そのマースりはあいにくますとなりわすれてていて、かたないのでおばあさんは「どれ、わしがってくるので、そのあいだばんしていてくれ。ただ、わたしないあいだウーニというこえがしたら、はいとへんをしておくのだぞ」

ばあさんがったあとマースりは、なことをうもんだとおもいながらっていました。しばらくすると、いえおくから「ウーニ、ウーニ」というこえがする。あれ、ほんとにこえがするよ、マースりはあたりをわたしましたが、ひとかげはありません。それでもこえはする。おもいながらもこえのするカメのところへちかづいてきました。くちおおきいびんなので、ついひょいとのぞみました。

「うわー」そこには、ミイラじょうたいのじいさんがすわっていました。あまりのこわさにっていたしおをじいさんにぶっりました。しおをかぶったじいさんは、もうなにもしゃべらなくなってしまいました。

そんなことがあって、むかしひとたちは、んだひときたひとはなすためにしおをまいたということです。しおはそんなやくもあるんだよ、だい使つかおうね。

しゃかりまたかんきょううえ

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