21) 鬼を退治した男の子

おに退たいしたおとこ

むかしたたかいにやぶれたるじつまとそのなど使つかいのものたちがいのちからがら、あるしまにたどりついたそうです。そこは、つかさというてらにわさきだった。るじつまごもっていて、そのてらにわさきおとこみましたが、あまりにくので、いっしょれてげることもできず、そのをそこにいてげたそうです。

てらぼうさんは、あかぼうごえがするので、めし使つかいに「まわってい、おとこなられててもよいが、おんなならそといてきなさい」とう。れてたのはおとこでした。ぼうさんはてらそだてることにしました。

どもがじゅっさいになったころ、ははおやたちはどもたさにそのてらたずねました。ちょうど、にわさんちゅうだったおとこじょうはなすと、「それはわたしのことでしょう」とい、ははおやどもはってよろこびました。れてたので、ははおやたちは「こんここにめてもらえないだろうか」とたずねると「それはできない、ここはにょにんきんてらなんです。よるけないうちにはやかえったほうがよい、あとわたしたずねていくから」とことわられ、ははたちはかたなくさきいそぎました。

ちゅうまでくとかりがえるので、「サリー」とってはいった。すると、ろうてきて「ここには、なかになるとおにてくる。それでもよいか」とう。ははおやあるつかれているので、「それでもかまわない」とうので、ろうめることにしました。なかになって、「にんげんにおいがするー」とはいってきた3にんおには、ははおやたちをつけると、とりひとりガリガリべてしまいました。

それからすうじつって、むすきつかんがするので、たびたいとぼうさんにはなすと、「それなら、さけながぼうあぶらかまきゅうの5しゅるいっていくように」とった。われたとおりにしてたびろういえつけた。こえをかけると、ろうてきて、「せんじつ、きれいなおくさまたちがやってきたが、なかおにわれてしまったよ」という。それをいたおとこは、「それはわたしははおやたちだ」とってきくずれました。かたきをとってやろうとおもったは、そこでめてもらい、なかたずねてきたおにたちをかまくび退たいしました。

おところうに「おにいえがこのちかくにあるとおもうが」とたずねた。「のぼってみたら、あかがわらのいええるはずだ。そこがおにいえさ」とろうう。あれがそうか、おとこおにいえつけ、ははのかたきをとろうとそこにんだ。おにいえおもてつとびらめられていた。おとこはおぼうさんにもらったあぶらとびら塗るおともなくすっとひらいた。

なかはいるとおおきなしきがあって、そのおくのほうにおにたいしょうすわっていた。おとこは「どうか、わたしをここで使つかってください」とおねがいすると、たいしょうはちょうどおさけんでいるところで、「おまえ、ここにておしゃくをしろ」とう。おとこは、ってきたきゅうわした。じつきゅうふたつのぐちがあり、ひとつはただのみず、もうひとつはからざけるようになっていた。おにたいしょうは、いっしょさけんでくれるおとこをすっかりしんようし、すすめられるままにさけをごんごんんだ。そのうち、っぱらったおにたいしょうはごろんとよこになっててしまいました。

おとこは、てんじょうにのぼり、そこからおにがけてりました。そして、っていたぼうおもいっきりちのめしました。おにたいしょうもやっつけ、となりめられていたひとたちもすくいだしました。なかにはされたにんげんたちもおり、そのひとたちはひきうすにかけられてこなにされていました。おとここなみずをかけると、こなになってんでいってしまったというはなしです。

しゃすなかわカマド=ひらひがしなか

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