12) きつねの借金とり

『きつねのしゃっきんとり』

むかしね、おやくなって、きょうだいだけたりんでおったって。あにべんきょうきなのに、おとうとあそんでばかりいました。あには「すこしはべんきょうしないととなになってたいへんだよ」とちゅうこくしても、おとうとみみたず、となりのおじいやおばあのところって、ゆがたいをいたりしていました。あにはもうあきれてなにがしなくなっていました。

ある、キツネがおやくにんけてりっくらをかけたうまのひくきんしゃってやってきました。そして、あにに「おい、きみりょうしんわたしらにしゃっきんのこしたままんでしまったようだな。そのしゃっきんきみはらってもらおう。いいな、こんるまで、おかねじゅんしておくんだよ」とうと、さっさとってしまいました。

あにはびっくり、どうしていいかわかりません。おとうとかえってきたので、そのことをはなすと、「そんなこと、しんぱいいらないさ」とケロッとしています。あには「だって、たりせいかつだけでもたいへんなのに、これからどうやっていくんだ」とうと、「だいじょう、ぼくにまかせてよ」とってさっさときました。しばらくすると、ねこなんびきあつめてはじめたのです。あになになんだかわからず、おとうとのすることをくびをかしげてていました。

そうしているうちに、やくそくげんて、おやくにんらいをたくさんしたがえてやってきました。おとうとはちっともものじせず「よくいらっしゃいました」とすずしいかおをしています。あにはおどおどしながらそばにいたが、おとうといてあににそろばんをたのむと、しゃっきんけいさんはじめさせました。おとうとはおやくにんに「これでよろしいですか」とたずね、「すこしおちください」とって、うらはいっていきました。そして、ねこのたくさんはいったはこってきてしました。

やくにんけていたキツネたちは、びっくりぎょうてん、「コーン、コーン」といていちもくさんやまげていきました。おとうとはちゃんとおやくにんしょうたいいていたようです。それからたりはキツネたちがってきたうまをもらって、それまでよりもゆたかにらしました。マーンティービャーヤー(ほんとかな?)

しゃカニ=

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