47) ウズの主のゆがた

『ウズのしゅのゆがたい』

むかししまみやじまあいだはとてもとおかんじられたようですよ。そして、しまひとたちは、いろいろなぶっもとひらにサバニでやってきたそうです。ところが、そんな、しましまあいだおおきなフカ(さめ)がみつき、そこをとおるサバニをひっくりかえしてはひとびとべてしまっていたということです。ひとたちはほとほとこまてました。

そんなころ、おくまれでウズのしゅというひとがらいやまいおかされをはかなんでらしていました。しゅはこのはなしいて「こんなからだびていてもなんやくにもたたない、むしろがいりまくだけだ。それよりなにか、みんなのやくってにたいものだ」とかんがえ、あのおおきなさめたたかうことをけつしました。

さっそく、デイゴのたおしてふねつくり、かたなりょうってうみしました。ちゅうまでくと、うわさどおりのおおざめみずしぶきをたかげてやってきて、しゅふねごとんでしまいました。しゅは、いきつづかぎさめのおなかなかおもあばまわり、ないぞうめっりにしました。さすがのおおざめもたまりかねてあばまわり、とうとうちからきていきえてしまいました。

そしてじつながやまはまやまのような姿すがたげられました。ひとたちはこんなめでたいことがあろうかといって、よろこびました。それからさめはらいてみると、なかからふねいっしょにウズのしゅてきたということです。ひとびとは「しままもがみだ」とってそのたいあつほうむり、いまでもしまぜんたいひとたちが、まきやまにあるおはかじゅうがつさんぱいをするということです。たましいちかくにあるピャーズウタキにもまつられているということですよ。

しゃカニ=じま

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