45) 海に咲く花

うみはな

むかしふねでいろんなしまくに渡りわたさまざまなものをけてあきないをするふなりたちがいました。そのふなりのくにでは、5ねんいちかいじんへのかんしゃひとひとり人いけにえを捧げささふうしゅうがありました。あるとし、ちょうどそのとしたり、ふなりたちはあたまいためていました。「うしうまならなんとかごうもつくものを、にんげんはそうかんたんにはいかない」とって。

あるくに渡っわたふなりたちは、そこでいます。じゅっさいくらいのが、くわいっしょうけんめいんでいます。わけくと、えないちちおやふたりらしで、いえまずしく、えをしのぐためにあつめているという。このおやこうこうおとこに、ふなりたちは、わけはなし、ちちおやいっしょうべさせるぶんのおかねはらうので、わたしたちといっしょしいとたのみました。おとこよろこんでけ、ちちおやふなりたちをひきわせました。

おとこちちおやに「わたしはこのひとたちといっしょたびますが、いつかかならむかええにきます」とうと、ちちおやは「きみをどこにもやりたくないが、かたがない。いまのままではきみなんばかりしてわいそうだから」とってえないからなみだながしました。おとこちちおやわかれをふねることにしました。

ふねおきると、いけにえをささげるしょました。かみさまにささげるじゅんばんととのえ「さあ、もうこのわかれにさかずきわそう」といました。そして、しろしょうぞくをまとわせるとうみにそのれたそうです。

それから5ねんぎました。ある、そのふなりたちがまたそのしょにやってきました。ところがなことにうみうえうつくしいはないているそうです。そして、うみなぎなのにふねいっすすまなかったようです。ふなりたちがめずらしいはなおうさまけんじょうしようとおもって、ふねせるとすぐにふねうごじゅんぷうってあっというもくてききました。

おうさま、このようなめずらしいはなうみいていました」とってすと、みんなはおどろき、はなれたり、いききかけたりすると、そのはなからじゅうさいくらいのおとこまれました。なんとそのは、5ねんまえうみしずめたどもだったのです。どもはおうさまいちじゅうはなし、もういちちちおやいたいとはなすと、おうさまのおきさきさまが、ぜんこくもうじんあつめました。

そこにいちばんすいじゃくしたろうじんつけるとどもはり、「おとうさん、かえってきたよ」とってきながらきかかえました。まわりのひとたちはかんどうしもらいきしました。おうさまも、このふかあいめたたえ、たくさんのほうあたえました。そして、よういくしてきょういくけさせ、りっこうかんにしたというはなしです。

しゃやましゅんかいぐすく

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