38) 雨の中のゆうれい女

あめなかのゆうれいおんな

このはなしはあるタクシーうんてんしゅたいけんしたものです。

きゃくせてまちはずれのしゅうらくってのかえり、すでに辺りあたふかやみ包まれつつていました。そして、あめしました。なつあめはいよいよほんりとなり、締めったくるまなかあつく、きしむワイパーもいちだんそくげていきました。

くるまじゅもくしげったみちかったとき、うんてんしゅなかに、これまでかんじたことの無いかんぶるいしました。しばらくくるまはしらせていると、みちのわきにぼーっとしたひかりかんらしました。そこには、若いわかおんなひとがずぶ濡れになって挙げています。こんなかんに、それもじん無いところでおもったが、いそいでくるまめました。

若いわかおんなは、しょう香りかおをプンプン漂わただよせてこうせきんできました。「どちらまでですか」とうんてんしゅこえをかけると、「まちまでやってください」と、かぼそこえこえました。うんてんしゅは、こうすいのきついにおいをにしながらもくるまはしらせました。ようやく、まちかりがし、うんてんしゅはほっとしました。そのあんかんからか、「だいぶ、れたでしょう」とおんなはなしかけました。ところが、へんはありません。になってうんてんしゅはバックミラーをのぞました。ところが、こうせきにはだれ映っうつていませんでした。

うんてんしゅは、くるまこうドアをけると、そこにはだれもおらずせきだけがびしょびしょになっていました。そして、さっきのこうすいにおいがかぜってツーんとくるまそとから漂っただよてきました。うんてんしゅは、あたましろになり、ちゅうくるまはしらせかえりました。

うわさによると、若いわかおんなんだ辺りあたに、さいきん亡くなったおんなのおはかがあるということでした。

しゃやまたけし

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