22) 死んだ女を妻にした男

んだおんなつまにしたおとこ

むかしから、としごろになったむすめんでしまうと、あのってからかみさまにめられるといわれます。「なぜおまえは、かみ使つかうようにあたえたどうを、使つかわずにここにたか」というわけです。

あるところに、わかいビキダツムヌ(おとこどくしんしゃ)がんでいました。そこへアパラギ(うつくしい)むすめまいばんのようにやってきてわかものさそうのでした。わかものは、あいがどこのだれかかりませんがちゅうになっていきました。ところが、わかものにやせおとろえていきます。

このようをピルマス()とおもったとなりろうじんが、あるよるわかものいえをうかがっていると、うつくしいむすめてくるので「アバ!かけないだね」とおもってていました。すると、うしろ姿すがたになったとたん、ガラガラがいこつになったそうです。「アガイ、クリャーダイズ」(これはたいへん)とおもって、よくあさわかものたずね、さくのことをはなしました。「そんなはずはない」としていたわかものだが、よくじつかえっていくむすめをつけてきマズムン(ゆうれい)だということをかくにんします。

このままだと、ぶんころされてしまうとおもったわかものとなりろうじんそうだんしました。ところがときすでにおそく、むすめごもっていました。それでも、やれることはやっておこうと、わかものろうじんおしえにしたがい、おてらでおきょうげてもらったおれいしきかどもんにもはっておきました。さすがにマズムンはいえにははいれませんでしたが、「わたしはあなたのごもっているのですよ、わたしとりでどうやってそだてたらよいのですか」とうらめしそうにはなしています。わかものまどっていると「かたありません、それほどわたしいやでしたらとりそだてます。そのわり、おかねかたちかみってください」とうので、われたとおりにすると、それで、まれたのミルクをっていたそうです。

マズムンは、こんおおきなおかねがほしいとって、せんいてそれにあらこめけるようにいます。わかものがそのようにしてやると、マズムンは、それをっておみせものきます。さいしょへいえるが、むすめがいなくなるとはいにおいのするただのあらこめわっています。たびたびだまされたみせしゅじんぐちなどにまもふだけると、それからはもう、なくなったというはなしです。

しゃまえざとざいくすく

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