19) ガマク婆の話

『ガマクばばはなし

むかしじゅうさいになるのうおとこひらにダイコンりにったそうです。ダイコンをもっこにれ、うませてきました。ちゅうまでくと、みちなかちくぼんだばあさんがちはだかっています。そのばあさんはじつはみんながおそれているガマクばあさんでした。どもは「オゴエ!」とってちすくみました。

「おい、やらびよ、そのダイコンをこっちへよこせ!わたさぬとおまえうぞ」といます。どもはこわくなってモッコのなかのダイコンをはんぶんわたしました。「もっと、わたさぬか、ぜんわたせ、わたさぬと、おまえうぞ」とおどします。どもはかたなく、ぜんわたしました。すると、こんは、

「そのうまもよこせ、よこさぬとおまえうぞ」。どもはこのままだともうわれてしまうとおもい、うまはなしてやまおくげました。おくおくへとったところでおおきなかい建てりっいえがありました。おもいながらもどもはそのなかはいってみました。だいどころにはおおきななべがあり、そばにはたきぎなどもいてありました。かいだんがあるのでどもはかいがってみました。そこへいえぬしかえってきました。なんと、あのガマクばあさんでした。どもは「しまった」とおもいましたが、とにかくかくれることにしました。

ガマクばあさんは「ああ、った、った」といながらいきらしてかえってきました。だいどころすわみタバコをいはじめました。そして、「きょかいようかな、それともなべなかがいいかな」とつぶやいています。それをいたどもは、かいたらどうしようと、ぶるぶるふるえていました。するとガマクばあさんは、、「やっぱりきょさむいから、なべなかにしよう」

しばらくすると、なべなかからおおいびきがこえてきました。よくねむっているようです。どもはむねをなでおろし、いっかいなべぶたをしっかりおおきないしせました。そして、まきをばんばんやしました。こうして、どもはおに退たいし、ガマクばあさんのいえにあったざいほうをいただき、ゆうふくらしたということです。

しゃはなしろカマド=うえ))

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