宮古の人が読みあげる民話6: いぬねこなかわるいわけ / 読み手: のひなひろしさん


のひな ひろし(Nohina Hiroshi)さんのプロフィール
宮古島市平良出身
琉球大学美術工芸科卒業
大学在学中に沖縄フォーク村に参加
「うりずんの島」、「季節はずれ」、「西原街道」、「もう一つのうりずんの島」など、数々のヒット曲を世に送り出す。
40歳を期に宮古島に帰るも、変わり果ててしまった宮古島の風景に深い悲しみを覚えたのがきっかけで絵ふでを持つようになる。
現在、わずかに残る宮古島らしい風景を水彩で描きつつ市内の「ぬかぁ~ぬか」というライブ・バーを拠点に音楽活動も続けている。
のひなひろしチューブ

むかし、あるところに、とてもなかのよいいぬねこがいたそうです。あるとき、かみさまがふたりをんで、「あそこのはなじまたからめてある。あのたからってきたものにはごほうびに、いっしょうらくらせるざいほうをあげよう」といました。

ふたりは、こんないいはなしはない、といそいでたからりにかけたそうです。ところが、ねこみずきらいでおよげません。いぬは、いぬかきとばかにされてもいちおうおよげます。さっそく、しまわたってたからしてきました。すなはまにたどりくと、つかれがどっとてきました。そこで、うとうとねむりをはじめました。それをていたねこはそーっとちかづき、いぬそばにあったたからふくろぬすみだし、かみさまに、いかにもぶんってたようにとどけたそうです。

そうとはしらないかみさまは、「マユねこ)よ、よくやった。おまえはこれからずーっとにんげんいっしょたたみうえごすがよい」といました。あとから、れてやってきたインいぬ)にたいしては、「インいぬ)よ、おまえは、これからにんげんのくそでもべてそとごすことだな」といました。

それからというもの、ねこにんげんいっしょたたみうえらし、いぬそとどろだらけになってせいかつしているということです。そして、それらいいぬねこつけると、このくそどろぼうめ、とってまわすということです。

しゃしもけいこうしも