宮古の人が読みあげる民話4: かえるになった息子 / 読み手: 松谷初美さん


松谷初美さんは、現在、宮古島市文化協会事務局次長として、汗を流してくださっています。宮古島の方言大会をはじめ、宮古ことばの講座の企画や運営など、いつも一生懸命、笑顔で走り回っています。

初美さんには、実は、もう一つの顔があります。それは、ミャークフツ(宮古島方言)・メールマガジン主宰としての顔です。「くまからかまから」メールマガジンを長年続けてこられました。このメルマガは、宮古島出身の人たちの心のオアシスともなっています。宮古ふつ(ことば)が飛び交う、バーチャルな宮古のコミュニティでは、いつも笑いあり、涙あり、懐かしい話があり、宮古島に関わる最新の情報が満載です。月に2回、発行されるこのメールマガジン、こちらのウェブサイトで読むこともできます。


くまから・かまから 掲示版
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むかし、あまのじゃくでらんぼうものむすがいたそうだ。おやうことはまったくかず、それどころかいつもはんたいのことばかりしておった。

クィシィジョーブン」(これでいいよ)とうと、

アラン、カイガドゥマス」(ちがう、あれがいい)とい、「アツカ、ジョブンサイ」(そしたら、それでいいんじゃない)とうと、こんは「アンチャーアランユー」(そうじゃないよー)といったあいで、どうにもやること、なすこと、すべてはんたいしないとまなかったようだ。

おやかんがえました。「このは、わしらがんでもおそらくはんたいのことをするだろうから、ぎゃくのことをったほうがいいのかもしれない」とおもいました。あるむすんで「わしらはさきみじかい。いつおむかええがてもおかしくないから、だいはなしをしておこう。おはかかわそばつくってほしい、たのんだよ」といました。

それからまもなくして、ほんとうたりはあのってしまいました。むすはこのときばかりはなげかなしんで、おやゆいごんどおり、はかやまのふもとのかわそばつくりました。ところが、むすあめるたびにがきでなりません。「おとうとおかあながされてしまう」しんぱいよるねむれずはかばんをしていました。そして、とうとうかえるになってしまいました。

いまでも、あめるとかわそばで「わしのおとうはどこー、おかあはどこー」とゲロゲロいているんだってさ。