49) ばあさんの知恵(うばすてやま)

『ばあさんの(うばすてやま)』

むかしとしいたばあさんとかしこまごいっしょらしていました。そのころは、としるとやまれてっててるというしゅうかんがありました。このとしいたばあさんをかかえてまわりのひとたちには「そろそろかんがえないといけないよ」とわれていました。

でもどもは「こまったなぁ、ぼくをそだててくれたばあさんをてることなんてできないよ」とってなやんでいました。どもははたらかせ、ばあさんをやまれてったことにしてゆかしたかくし、ものあためんどうをみることにしました。

あるむらやくにんからそのに、あるなんだいくようにというめいれいがきました。「おい、そこのはいなわをなえるか、はいなわをなってしなさい」とってかえっていきました。「どうしよう」どもはこまりましたが、「そうだ、おばあにこう」とって、ゆかしたろうしつもんしました。「なにっているんじゃ、そんなことはかんたんじゃ、えにくいいたうえなわえんき、それをやせばいいのさ」とおしえてくれました。

さっそく、そのはおばあのわれたとおりにして、はいなわつくり、やくにんのところへもってきました。やくにんおどろき、「のあるだ、でも、おまえひとり人のではあるまい?もうしてみよ」とわれ、どもは「じつは…」といって、かくしてあるおばあにおしえてもらったことをしょうじきはなしました。やくにんは、「としよりは、たしかにがあるのぉー、いやーとしりはたからだ、だいにせにゃーいかん」とって、それからやまてることはしなくなったというはなしじゃ。

しゃしおかわヒデ

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