34) かんざしとトンボ

『かんざしとトンボ』

むかしちちおやままははおとこの3にんぞくがありました。ところが、ままははこころわるひとで、いつもままなんとかたくらんでやろうとかんがえていたようです。あるままはははかんざしにトンボをしばってままのところへやってきました。ままはそれがままははたくらみとはらずにトンボをつかまえようとしました。ままははは「このはわしをめにしようとしているさー」とちちおやいつけました。

ちちおやさいしょなにをばかなことをっているんだ、こんなちいさながそんなことするはずないじゃないか」と、あいにしなかったが、なんたくらんでおおさわぎするままははさくりゃくにとうとうちちおやむすのいたずらをしんじるようになりました。そしてあるふたり人はむすものにしようとあならせることにしました。

りょうしんたくらみとはらず、むすはどんどんあなっていきました。するとちちおやうえからたいらないしをかぶせたので、むすはそこでようやくふたり人のたくらみにがつきました。それならと、むすよこあなはじめました。

どんどんっていくうちにらくました。むすしょうじきものだったのでかみさまやとりたちもつだってんぼをつくり、そこにいねえました。こめはたわわにみのり、しゅうかくになると、またとりたちがつだってくれました。こうしてむすは、らくゆたかにらしたということです。

しゃたいカメ)

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